日々のつれづれその3

細々と続けてみる。

12月の読書メーター

炎の街に消えた浜町炎の街に消えた浜町感想
浜町近辺で東京大空襲にあった人が書いた手記を、浜町小学校同窓会が、集めてまとめた文集。明治座や川岸や道や至る所で多くの人が焼け死んでいた。今の風景からは想像できない現実があったことを知ることができてよかった。東京大空襲に興味はずっとあったのだけれどなかなか場所場所で一般の人間がどのように亡くなって、どのように生き延びたのかを知る機会がなかったからこの本との出会いがありがたい。忘れてはいけない、たった73年前にあったこと。
読了日:12月19日 著者:浜町小学校同窓会
江國香織を読む ふてぶてしくも豪奢な美と愛江國香織を読む ふてぶてしくも豪奢な美と愛感想
江國香織が書いてきた話の、引用とコメントがされている本。書かれている話は大体読んだことがあったので、懐かしくなった。そして、お酒を飲むことについてポジティブなイメージがあるのは、彼女が描くお酒がとても綺麗で素敵な描写だからなことに影響を受けてきたからだ、ということを思い出してしまった。若い時にはまった本から受ける影響の大きさはすごい。その時々の気持ちに誠実に生きることにあこがれがあるのも同じ理由。なかなかできないけれどね。「勇敢な恋人たち」という描写をどこかでしていたのがすごく残っている。
読了日:12月09日 著者:福田 和也
督促OL 修行日記督促OL 修行日記感想
支払い延滞督促をお願いするコールセンターの正社員業務。なかなか過酷。コールセンターでクレームにあたると大変なのはみなわかっていそうだけれど、それの一番大変なのが集まっている感じ。自分だったら、すぐに転職してしまいそう、と思う。ただここで得た能力って生きていくうえですごく力になりそう。どんな営業にも対応できそう。それを念頭においたら、がんばれるのかなー。知らない世界、興味深かった。
読了日:12月05日 著者:榎本 まみ

11月の読書メーター

思わずビックリ! どうぶつと獣医さんの本当にあった笑える​物語​思わずビックリ! どうぶつと獣医さんの本当にあった笑える​物語​感想
マンガで北澤先生が獣医として経験してきたエピソードを教えてくれる本。街の獣医さんとしてのエピソードも初めて知ることが多かったけれど、やっぱり動物園話が面白かった。飼育係さんも、獣医さんも満身創痍になりながら、動物たちを育てているのねーとか、類人猿は風邪がうつるのねーとか、人間に恋しちゃうこともあるのねーとか知らなかった。獣医さんとか飼育員さんとか、動物が好きな人が楽しく働いているだけじゃなかったことにびっくり。育てることはやっぱり大変だ。
読了日:11月26日 著者:北澤功
九十歳。何がめでたい九十歳。何がめでたい感想
佐藤愛子さんのエッセイ。図書館でCMでよく見たなーと思って借りてきた。「年を取ると、アレルギーに耐える力がなくなって花粉症が無くなるらしい」と嬉しい情報があったけど、愛子さんが治ったの90超えてからだって。道のりが長すぎる。耳が聞こえなくなってきたというのは、多くを見聞きして意見を言ってきた人にとってつらいだろうな。自分も耳の聞こえかなり将来不安だし。ちょっと違うんじゃ、って思うところもあったけれど、全般的に何も考えず楽しく読めました。これで書くのやめちゃうの、残念。またゆっくりでも短くても書いて欲しい。
読了日:11月25日 著者:佐藤愛子
世界は終わりそうにない (中公文庫)世界は終わりそうにない (中公文庫)感想
エッセイとか、対(鼎)談とか、書評とか、自分が書いた本に対するコメントとか、恋愛についてとか、盛沢山ですごく楽しかった。「八日目の蝉」についての対談は、映画の作られ方についてが興味深かったし、「いつか記憶からこぼれおちるとしても」はもう一回読みたくなったし。私も小さい時に読んで、イメージだけですごい食事を想像していた話、たくさんあったよなと「私のごちそう」で思いだしてみたり。短編ばかりなので、移動中とかによかった。1年ぐらいおいて、また読む予定。旅の時にでも(今回は旅行中じゃなかったけれど)。
読了日:11月25日 著者:角田 光代
いつか記憶からこぼれおちるとしても (朝日文庫)いつか記憶からこぼれおちるとしても (朝日文庫)感想
再読。下今市から予約したリバティに時間を勘違いしたせいで乗り遅れ、しょんぼり普通列車で帰ってきたときに読んだ本。中高一貫女子高に通う、よいとこのお嬢さんたちの日常が丁寧に描かれた話。両親と友達と完璧に理解できないのがわかっているのとか、自分が仲の良い(日々関わっている)友だち以外のことはあんまり気にしていないのとか、意外とみんな残酷なのとか、面倒くさいから適当な嘘をついてやりすごすのとか、他の世界にあこがれるのとか、懐かしくなる。今もあまり変わっていない気もするけれど。格段に狭かった世界の話。
読了日:11月18日 著者:江國 香織

5月の読書メーター

私が彼を殺した (講談社文庫)私が彼を殺した (講談社文庫)感想
再読。こちらの本も今回は、最後の最後まで答えを見ないで考えまくったら、前回よりすごく楽しめました。誰が何をどのように触ったのか。考えまくってもわからず、もう、無理ってなってから一緒に読んでた人とどう思うか話し合ったら誰が犯人かわかって盛り上がれました。またこういう形式の本、でないかなー。
読了日:05月30日 著者:東野 圭吾
この世界の片隅に コミック 全3巻完結セット (アクションコミックス)この世界の片隅に コミック 全3巻完結セット (アクションコミックス)感想
映画とはまた違ってこっちはこっちですごく良かった。小さくちりばめられたおまけのお話とか絵とか、建物の説明とか。全体的にほんわかのんびりのすずちゃんの話のはずなのに、死が近いところにありすぎる。日常にどうしてもかかわってきてしまう、すぐそこにある戦争。周作さんとすずちゃんとリンさんの関わりがまた、運命的というか、世界は狭いというか心にしみた。水原さんも晴美ちゃんも、考えると切なくなる。「誰でも何かが足らんぐらいでこの世界に居場所はそうそう無うなりゃせんよ」。すずさんの「てへ」的な顔がかわいくて残ってる。
読了日:05月15日 著者:こうの 史代

10月の読書メーター

初手術を経験してしまった、10月。
お腹切ったのに、1週間で薬無くても痛くない状況まで回復したことが一番の衝撃。もうくしゃみしても、まったく痛くない!!!

2週間でやってはいけないことがゼロになったのにも驚いた。
ダメって言われていた自転車も乗っていいらしいし、もちろん温泉もOK。
人間の身体、すごすぎる。。。

10月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1275
ナイス数:57

愛なき世界 (単行本)愛なき世界 (単行本)感想
知り合いにお見舞いにいただいた本でした。「私の名前が全部作者名とタイトルに入っているので」って。嬉しく頂戴して、読み進めてたのだけど、青春ラブ系なのかと思いきやそれだけでもなく、登場人物が(草も含め)成長していく本だったので、安心して普通に楽しめました。研究者を目指す博士課程の人の気持ち、「絶対知りたい、すべてを捧げたい」というあたり、私にはできないので、素直に賞賛です。おいしいご飯を作れて、その腕一本で彼が人生を生きていけることもかっこよい。こういうご飯やさん、近くにあればいいのに!
読了日:10月28日 著者:三浦 しをん
夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 (ハヤカワepi文庫)夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 (ハヤカワepi文庫)感想
台風対応で、沖縄で書った本の二冊目を今頃病院で。短編だからぶつぎれでも問題なくて、調子に合わせてゆっくり読み進められました。ヨーロッパの話が多かった印象。ヴェネツィアとか、ハンガリーとか、イギリスとか。やはり、ヨーロッパの人。観光客向けの音楽で食べていける演奏家がたくさんいる場所の話とか、セレブと豪華ホテルの裏を走り回っちゃう話(これはアメリカだったかも)とか、ギター弾きまくりの少年とか、正体不明の妙齢の女性にチェロを毎日教え込まれる若手音楽家とか。場面の映像がクリアに眼前に浮かぶのも魅力。楽しめました。
読了日:10月26日 著者:カズオ イシグロ
キュンとしちゃだめですか?キュンとしちゃだめですか?感想
ミリさん、さすがにキュンとしすぎなんじゃ、、、って思ったけれど、人それぞれだし、これから私も通る道なのかも!?「まじめそうなサラリーグループがフーターズでフーター・ガールにくぎ付け」のくだりの「でも、わかるのである。若い女の子たちのお尻やおっぱいって、女から見てもかわいいのである」は賛成。というか、自分が若い時から、南欧米のはじけそうなボディ(笑)の女の子を見るたびに、「美しいなー。いつまでも見ていられる。女性の銅像を作っちゃう芸術家の気持ちがわかる」と思っていたぐらいなので年は関係ないかもだけれど。
読了日:10月20日 著者:益田 ミリ
言えないコトバ言えないコトバ感想
ミリさんの言えないコトバたち。チャリって言えないから、原チャも言えなくてバイクと言ってしまうというのには「原付」でいいんじゃ?とか思ったが、私も「パンツ」言えない。「リスペクト」も言えない。わかるーと思って嬉しくなってみた。レストランで普通の水が欲しい時に、「無料の水ください」も言えないなー。慣れなのでしょうか。おもしろかった。
読了日:10月17日 著者:益田 ミリ
東京日記5 赤いゾンビ、青いゾンビ。東京日記5 赤いゾンビ、青いゾンビ。
読了日:10月03日 著者:川上 弘美

読書メーター

9月の読書メーター

散歩して、やたら祭りに遭遇したり(目黒不動尊とか目黒シネマとか根津神社とか、初めて行った!)、ベーグル作って成功したり、尾瀬ハイキングに行ってみたり、病院に通ってみたり、今年最後のDeNA戦で勝利して盛り上がったり、なかなか楽しい月となりました。
仕事が忙しい時期に一挙に入ったのだけ、想定外。。。

9月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:831
ナイス数:25

東京日記4 不良になりました。東京日記4 不良になりました。感想
川上さんの日記シリーズ、やっぱり好きだ。首相が菅さんでちょうど東日本大震災があって、ちょっといつもの日常じゃないところもあったけれど、それでも川上さんの日常があった。日々の中から面白いことを探し出してくる、その能力がうらやましい。楽しんで日々を送るべしだねー。ソリティアにはまってそれ以外何もできなくなっちゃってるエピソードが、私も同類なのですごく共感(が、川上さんはすでに卒業しているし、私はいまだにたまにやってしまう)。
読了日:09月30日 著者:川上 弘美
真夏の方程式 (文春文庫)真夏の方程式 (文春文庫)感想
湯川先生シリーズ。親が忙しいから、親戚に預けられる小学生の夏休みがどう展開するんだ!?と思いながら読み始めたのだけれど(湯川先生シリーズなのに気づかず、映画化されていたことも知らず。。)想像以上にいろんな人の過去や現在が入り乱れたエピソードにあふれてた。熱水鉱床というから、沖縄(でも違うっぽい)、四国?駿河湾?ダイビングだから伊豆?千葉?とかいろいろ想像しながら読んだのだけれど、結局わからず。終わり方が印象的で、ドキドキしながら読みました。湯川さんどうして巻き込まれちゃっているのか。同情する。楽しかった。
読了日:09月30日 著者:東野 圭吾
もう一杯だけ飲んで帰ろう。もう一杯だけ飲んで帰ろう。感想
角田さんとご主人が、いろんなお店で飲んで、それぞれ思ったことを書いている本。視点が違うのがおもしろい。そしてご飯がおいしそう。行きたくなっちゃった。が、中央線沿線が多すぎてる。。。とりあえず五反田のお店から行ってみようかなー。それにしても二人とも飲みすぎ。はしごしている店の数が半端ないー。
読了日:09月17日 著者:角田 光代,河野 丈洋

読書メーター

8月の読書メーター

もう9月。
2018年も既に3分の2が終わったなんて、信じられない。
8月は、久しぶりの友達と飲んだり、会社の人々(4人だけど)と10年ぶりに日本橋小学校のB1にあるプールに泳ぎに行って指導を受けたり、妹と甥っ子に会いに行ったりしていた。仕事もなんだかバタバタだったな。
残り4か月、スマホばっかり見てないで、もうちょっとちゃんとしたいと思ふ。

そして、はてなダイアリーが来年で終わってしまうみたいですね。今後どうしようかなー。考えねばー。

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8月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:611
ナイス数:51

何もかもわずらわしいなあと思う日のスープ (講談社+α文庫)何もかもわずらわしいなあと思う日のスープ (講談社+α文庫)感想
あきらめないといけないとき、ちょっと変わったことをしたいとき、楽しい時、泣きたいとき。いろんな場面ごとのエピソードとレシピの載った本でした。読んでいたら、コロッケが作りたくなってしまい(うちにあるもので作れるし!)、久しぶりに揚げ物をしてしまった。おいしかったです。ちなみに、三色ポテト・コロッケの表題は
「私、少し気持ちが荒れているな」と思う日に
でしたー。
読了日:08月12日 著者:小林 カツ代
スマホを落としただけなのに (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)スマホを落としただけなのに (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
スマホを落としただけで、運が悪いとここまで日常生活が脅かされる可能性があるんだ!って怖くなった。スマホを落とさなくても、おかしな人にターゲットにされたら、一般人にはなかなか対処方法がないよね、というのも。SNSで友達になっている人が、実は本人じゃなくてなりすましの可能性があること、その人から直接連絡があったときの影響。私はそこまでどっぷりじゃないから、大丈夫かな、とも思うけれど、気を付けようー。なかなか背筋が凍りそうになるエピソード満載の本でした。怖。
読了日:08月06日 著者:志駕 晃

読書メーター

7月の読書メーター

あっという間に、8月も終わってしまう。早い!毎日暑すぎて、エアコンをつけて寝ていたからだと思うのだけれど(しかも薄着で)、全般的に夏バテっぽい、調子があまりよくない日が多かった。
さすがに最近は日が長くなってきたり、一時の馬鹿みたいに暑い日は無くなってきたから、秋が近づいてきているのだと思う。
早くきてほしー。

今年の驚きは、29度でも、30度でも、「涼しい。しのぎやすい」って感じるんだってこと。
連日35度ぐらいの高温が続いていると、その差で身体が楽だな、ってなるんだろうね。
こんなに暑い夏は、来年以降ももういらない、って心底思います。

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7月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:965
ナイス数:31

人事評価制度だけで利益が3割上がる!人事評価制度だけで利益が3割上がる!感想
自社だけが、人事評価に不満が多いのかと思っていたけれど、そうではないことが分かったことがまずよかった。「プラス査定だけではなく、マイナス査定もいれること」「評価される人がプラスにしろ、マイナスにしろ納得できる評価機軸」「四半期ごとに中間評価をし、マイナスの時はそれも伝える。二回分の平均で基本給が変わる」うまくできたらモチベーションが上がって、働きがいを感じる仕組みだと思う。それだけに、基準を作るのは重要だし大変でしょう。でもこれがうまく回れば、できる人からいなくなるのは減りそう。承認欲求と自己実現欲求。
読了日:07月29日 著者:高橋 恭介
仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか?仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか?感想
何度注意してもうっかりミスをしてしまう人が発生するとしたら、その作業自体に変更が必要。誰も間違えないような仕組みにする必要あり。そうですよね。「注意すべきタイミングと、ダブルチェックの質」。これを意識してみたいと思います。
読了日:07月27日 著者:飯野 謙次
人魚の眠る家 (幻冬舎文庫)人魚の眠る家 (幻冬舎文庫)感想
久しぶりにミステリー以外の東野さんの本を読んだ。
沖縄で台風に遭遇しちゃったから買った本。脳死について。人の死ってどこからなんだろう。どこまで生きること、自分の意思で動けるように技術進歩できるんだろう。いろいろ考えますね。娘が不意の事故で脳死になってしまって、そのまま生命だけ維持できるとしたらどうするのか。意識はあるけれど、四肢を動かすことのできない人が、脳波を感じ取ってもらって動ける技術は素直に受け止められるのにね。そこまで好きな話じゃなかった。
読了日:07月22日 著者:東野 圭吾

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