日々のつれづれその3

細々と続けてみる。

8月の読書メーター

うう。部屋の大掃除がしたい。時間が欲しいよう。

読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1425ページ
ナイス数:10ナイス

近藤典子の片づけが生んだ奇跡近藤典子の片づけが生んだ奇跡
片付け指南本というよりは、著者が仕事として多くの家庭を訪れて片付けをした際に見た、各家庭の物語部分が多かった。「パーテーションで仕切っただけで、同じ間取りなのに、それぞれが自分の居場所ができて落ち着く」というのに感心した。全部見える家より、適宜パーテーションで仕切るほうがなんとなくみんなの距離は近いのにプライバシーは保たれていて気持ちよく暮らせるらしい。パーテーション恐るべし。片付けの本を読みまくっているのに、全然片付かない自分の部屋をどうにかせねば。近藤さんいわく「日々少しずつ。できるところから」。
読了日:08月25日 著者:近藤 典子
わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワ・ノヴェルズ)わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワ・ノヴェルズ)
作者のイシグロさんが、5歳でイギリスに行ってしまったことを知った上で読んだから、彼はどの立場でこの本を書いたんだろう、って気になった。アキラ気分だったのかしら。ふーむ。戦争を知らない世代の本ということもまた興味深し。租界での彼の自分のことしか考えていない行動がすげーと思った。イギリス人て戦時中でもこんなに強く動ける特権を持っていたのか?自分以外は、中国兵も日本兵も、その争いも、生き死にも、全然気にしていない感じに驚いたよ。展開も興味深かったのだけれど。「わたしを離さないで」のほうが良かったかな。
読了日:08月19日 著者:カズオ イシグロ
とるにたらないものもの (集英社文庫)とるにたらないものもの (集英社文庫)
再読。久しぶりの江國さんのエッセイ。読むと、身の回りの物への視点が変わる気がする。江國さんの、いろいろなものや出来事に対するこだわりが独特だからかも。せっけんがひび割れて黒くなって泡立たなくなってしまう描写とか、上履きを洗剤で洗うと、なかなかぬめりがとれなくて嫌だったのとか「うん。そうそう。私もそう思ってた」みたいなのが多くてなんだか懐かしい気持ちにまでなる。描写力がすごいってことですね。自分も追体験できるのが好きなんだなあ。
読了日:08月16日 著者:江國 香織
絶叫委員会絶叫委員会
穂村さん、すごく「言葉」に敏感なんだな。取り上げている話の中の言葉がすごく絶妙。確かにおもしろい。なんど「くすっ」と笑ってしまったことか。そしてたしかに世の中は違和感を感じる言葉であふれている。公衆トイレによく書いてある「きれいに使っていただきありがとうございます」に昔腹を立てていたことすら、この頃忘れていたことを思い出したよ。同じように感じる人がいるのって嬉しい。P153にあった言葉でビスケットを「ビスケ」とは私は言いませんけれど(初めて聞いた)。
読了日:08月11日 著者:穂村 弘
ブスの瞳が恋されてブスの瞳が恋されて
大島さんのエッセイ。同じことをおさむさんと違う視点から書かれていておもしろい。やっぱり始めは好きでもなんでもなく、むしろちょっと嫌い状態から結婚していたんだ、とか。結構後ろ向きでひねくれている風なのに、おさむさんからみるとそういう描写はないのが不思議、とか。とりあえず二人がラブラブなことは一致していたのでよかった。子供生まれるといいねえ。
読了日:08月02日 著者:大島 美幸
高山ふとんシネマ高山ふとんシネマ
高山なおみさんの、日記プラス映画とか本とかの紹介。この人の感じ方素敵。彼女が大好きな映画などの一部分の描写を読んでいると、「ぜひとも私も見てみたい!」という気分になる。こういうの、いいなあ。
読了日:08月01日 著者:高山 なおみ

2012年8月の読書メーターまとめ詳細
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