日々のつれづれその3

細々と続けてみる。

東京国際ブックフェア

少し前に「東京ビッグサイト東京国際ブックフェアがあるよ」って教えてもらってネットでチェックしてみた。
詩人の和合亮一さんが詩の朗読をしてくださること、養老猛司さんが講演会をしてくれるらしいことを発見し、本日欲張って両方行ってきちゃったのでした(どっちも無料。すごい)。

朝10時に国際展示場駅へ。
去年TOEIC受験した以来のビッグサイトTOEICのほうが全員同じ時間に来て同じ時間に去るから込み合うことを知ってしまった。恐るべし、TOEICの威力。

筑摩書房の菊池さんと、教育委員会勤務を経て今は福島大学にいる天野和彦さんの話をまず聞き、ついに和合さんの詩の朗読と子供たちの詩の朗読。

和合さんの詩の朗読は、やはりすごかった。
twitterで見ているのとは違うよね。そりゃ。
読み方、力の入れ方、声の大きさ、そういうものでエネルギーが伝わってきた。
比べちゃいけないに決まっているけれど、それに比べると子供たちは自分の言葉じゃなくて、こういうことを求められているのかな?的言葉を選んでいる子が多いと思っちゃったよ。(もちろん、すごい子もいた!)
言葉を、自分の言葉にするのって簡単なことじゃないんだね。私に書けるわけでもないし、そこからしか始められないんだとも思うのだけれど。

和合さんの最後に朗読してくださった、小さな一歩が大きな道になる詩がよかったな。
福島のあまり人が通らなくなってしまった野原にも、そのうち人が歩くようになって、たくさん通るようになって、最後には大きな道になる詩。

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後半30分の時間で陸前高田の本屋さん、BOOKS伊東の社長のお話を聞いた。
海に近いショッピングセンターにいたから、避難訓練がちゃんと生かされて、そこにいた人はみんな避難できた話。
逃げた後に上からずっと街が海になっちゃうのを見ていた。
次の日、山の中を5時間かけて家に帰ったら、弟夫婦とその長男がお店で津波に飲み込まれたらしく、帰ってきてなかった。
「最初の一ヶ月はずっと遺体を捜すのに終始していた」
それでも、新学期が4/20と決まって、店を開けることにした。
「学校に教科書を納めなければならなかったですから」
「子供たちが支給品以外の、かわいい文具にすごく喜んでくれて、やっぱり必要だと思ったんです」

司会の菊池さんが「陸前高田に、ボランティアでもなんでもなくて、ただ訪れるのをどう思いますか?」と質問。
「人がどんどん来なくなってきている今だからこそ、ぜひ来てください」とのこと。
最後に陸前高田ゆるキャラ登場。

震災復興支援シンポジウム『復興から再生へ 3・11を忘れないシンポジウム』
一部 詩人 和合亮一氏と『詩の寺子屋』の子どもたちの2012冬講座発表会
二部 講演「復興の書店」 伊東 孝(陸前高田市・Books伊東)

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養老さんは、世の中簡単にすべてを「良い」「悪い」で決めすぎている。「そんなに物事は単純なわけがない」「おかしい」と言ってた。
あとは、虫の話と、日本語について。
電子書籍化は早く進めるべきだということ。
いろいろ話が飛んで、いろんなこと聞いちゃった。

「中国の近くで漢字を使うのをやめちゃった国ばかりなのに、日本だけ残っててすごい!」というのが面白かった。韓国も、ベトナムも漢字やめちゃったと。
アメリカの千年後は中国だ」というのも。

実は「バカの壁」を読んだとき、何がおもしろいのか良くわからなくて途中で読むのをやめちゃったのです。
今なら読めるのかな。挑戦してみよっかな。

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第19回 東京国際ブックフェア
読書推進セミナー
『読書で、脳を揺さぶれ!』
養老 猛司氏