2005年1月19日 (水) 「保証のない恋」神津カンナ
短編集でした。
恋愛物が苦手なのに、求められるものは圧倒的に恋愛物ばかりという作者が悪戦苦闘しながら書いたと作者のあとがきにあったけれど、そのためだかなんだかひとひねりの話ばかりでした。
なんだかちょっと考え込んでしまうような。
私は怖がりだから、恋愛にのめりこむなんてなさそうだなんて突然思ってしまったりしました。というか、そんな状況に落ちた時にはきっと駆け落ちだって心中だってしてしまいそうな気がする。なんてこれは言いすぎだけれど、はどめが効かなそうでやっぱり怖いよ。
よって、恋愛に全身全霊をかけられる種類の人々って本当に勇敢であると思う。
江國香織がそんなことを言っていたなあと突然思い出したんだけれども。
なんだかきっと恋愛にのめり込めない人はちょっと人生を損しているんだろうな。
そんな気がしてならない今日このごろ。