日々のつれづれその3

細々と続けてみる。

越後妻有 大地の芸術祭2012・0916

3年に一度新潟県十日町市津南町で行われる、世界で一番広大な地域にまたがって行われるという芸術祭に行ってきました。


(@ナカゴグリーンパーク。多分藤原吉志子さんの「レイチェル・カーソンに捧ぐ 〜4つの小さな物語」の一部だと思われます。車の中から撮ったのであやしくてごめんなさい。)

2012年7月29日〜9月17日までだったので、最終日の前日。
あまり要領を得ないまま行ったので、ネット経由で買うと2500円だった作品鑑賞パスポートが、宿で購入しても3000円だったのに、結局会場で3500円で入手するという事態に。(だって、宿の人がパスポートがあっても作品ごとにかなりのお金を取られるので、あんまり意味ないとか嘘情報ながすんだもん。涙)

10時に宿を出て、17時8分の新幹線で東京に戻るという、強行突破スケジュール。直前に見たい作品を地域を選んで4つほど厳選して十日町方面へ。

越後湯沢からのドライブ中、家々の1階部分だけみな、コンクリート作りなことに気がつく。「雪が1階部分を全部覆ったとしても、腐らないように」なのかな?

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まずは、気になっていたキナーレへ。
いやはや、すごかったです。
ここで作品を見れただけでも、今回来た甲斐がありました。
びっくりなのは、なぜかカメラと携帯電話を車において入館してしまったため、写真が一枚もないこと。なんでだー。

唯一の、曲がり角にあった看板写真。。。

でもね、もしかするとカメラなしで真剣に作品に集中できたから、こんなに心を捉えられたのかも。

中庭にあったクリスチャン・ボルタンスキー「No Man's Land」という作品。
大きな古着の山があって、そのまわりにも古着が敷き詰められていて、ひたすらクレーンが古着を持ち上げては落とす。
かつて着ていたはずの人間の存在が消え、服だけがその記憶を持っている。人間不在の空間に違和感を感じざるをえなくなる。


作品載っていました。→ http://www.echigo-tsumari.jp/calendar/event_no_mans_land

二階にも10点ほどの展示。

一番感動したのが、クワクボリョウタ「LOST#6」
暗闇の中を小さな模型電車が走るだけの作品。ただ、電車についた光が回りにあるものの影を映し出す。丸かったり、かご的なものだったり、棒を束ねたものだったりいろいろ。それらが壁に映し出されたとたん、いろんなものに見えてくるんですね。電信柱だったり、藁の丸い固まりに見えたり。
うまくいえないけれど、すごくよかった。今回みたなかでこれが一番だったな。

キナーレ → http://kinare.jp/page_kinare.html#kinare_m
クワクボリョウタ → http://www.vector-scan.com/

道端にたくさんあった赤い屋根?のカマボコ型の建物。
中には、農作業で使いそうな農機具とか車とか入ってた。
これに感銘を受けて作られた作品もあったのでした。なんとなく気になるのがわかる。


小豆島のサイダーが売っていて嬉しくなって、つい買って飲んでみたり。
芸術祭つながりだね。きっと。

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そして、この芸術祭が世界最大の広範囲にわたっているというのをなんとなく納得し始める。
だって、一つの作品と一つの作品が、軽く7キロはなれていたりするんだよ。
いくつかの地域自体が離れているとは思っていたけれど、同じ地域でも歩ける距離じゃないんだよ。

本当はいくつも作品を見ながらまわれるバスツアーも用意されていたのだけれど、ぎりぎりだったので、私たちはレンタカーでまわったのでした。
結果論だけれど、集団で行くとゆっくり見れないからレンタカーでよかったよ。


というわけで、キナーレから結構移動してもぐらの館。
廃校になった小学校を作品にしたらしい。

そして、うぶすなの家を経由して(ご飯が終わってて軽く残念だった)

タレルさんの「光の館」へ

直島の地中美術館金沢21世紀美術館に続いて3度目の作品。
何度見ても、好きだな。空を切り取ると何でもないところで見る空より青く見えるのがいい。

しかも、この館は宿泊可能らしい。
台所があったから、自炊するのかな?
どういう人が泊まるのか、ちょっと気になってみたり。
光の館 → http://www11.ocn.ne.jp/~jthikari/jp/index.html

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最後に大急ぎでへぎそばを食べて帰ってきたのでした。

おいしかったし、満喫の一日。
次は3年後だって。何日かかけてまわりたいなあ。

大地の芸術祭の里 → http://www.echigo-tsumari.jp/