日々のつれづれその3

細々と続けてみる。

旅 − 創刊1000号記念(2011年11月号)

旅 2011年 11月号 [雑誌]

旅 2011年 11月号 [雑誌]

図書館の返却された本が一時置かれる場所に置かれていて、気になったので借りてきた雑誌「旅」。

創刊1000号とのこと。
なんだか前はこんなにポップじゃなかったような気がするんだけれど、他の本と勘違いしているのかも?

初めて読んだのだけれど、ページをめくるたびに、行きたい場所が増えてしまうほど中身が濃い。


「日常のテリトリー」の境界を感じながら散歩しまくる角田光代さんのエッセイに影響を受けて、家の周りを散歩したくてうずうずし始め、

ドイツとイタリアの国境からちょうど中間くらいにある、オーストリアインスブルックの素朴なご飯と市場と街と自然を見てヨーロッパの田舎に行きたくてたまらない状態に。

古事記をたどる「宮崎めぐり」にときめいて、

バルセロナの特集を読んで、サグラダフミリア&グエル公園に再訪したくなっちゃったり。

サグラダファミリアがあと10年でできるってここで初めて知った!本当かなあ。私の生きているうちには完成しないんだとばかり思っていたよ。完成系を生きているうちに見れるとしたらすごく嬉しいニュース)

栃木県の足利にある「ココ・ファーム」にもまた行きたくなってきちゃった。


驚くのは、ここまで読んでもまだ全192ページのうちの69ページまでしかきてないこと。

この後、「遠くに見に行くアート」や、「クルーズ体験レポート」や「気仙沼に行ってみよう」という特集とまだまだ続くのだからすごい。

特別付録には「『旅』の名随筆選」。幸田文山田風太郎岡本太郎etcと2ページずつぐらいずつ切り取られた、11人の随筆がまとめられている。50年以上前に書かれたものが多いのに、古さもまた新鮮でなかなか面白い。

記念すべき1000号だからなのかもしれないけれど、こんなに盛りだくさんで何日にも分けて読めるぐらい濃い雑誌が作られていることに感動してしまったよ。

図書館で借りた本のため、今さらそこいらの本屋で気軽に買いなおせないのが残念。

とりあえずは、最新号をのぞきに行ってみることにする。

最後のページは「本日の差し入れ」コーナー。いろいろな種類のジャガイモとサツマイモをふかしてディップつけているのがおいしそうで、これまた真似をしたくなってきてしまった。

自分の影響の受けやすさにはちょっと苦笑。
でも読んでいるだけでこんなに旅気分全快になれるんだから、安上がりな私。楽しかったのでよし。

追記:うっ。ちょっと調べたらこの雑誌2012年3月号で休刊になってしまったらしい。なんてこと。